別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

240520雑感

夜行バスと文フリでの疲労をなんとかするために、狭いドミトリーの中で10時ごろまで眠っていた。なんかもう、今日は何もしなくてもいいかな……と一瞬思ったのだが、どちらにしろ清掃中出かけなきゃいけないので、重い腰を上げて動き出した。

 

昨日めちゃくちゃ出費していたので正直行くか迷ったけれど、まあ人生で一回ぐらい観てもいいかなと思ったので、まずはマティス展へ行った。乃木坂駅国立新美術館は直結していて、駅から続く通路がすでに美術館っぽい曲線具合で素晴らしかった。

 

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マティス展、やっぱり行って良かった。マティス作品が1、2点常設に並んでいる美術館はあれど、切り絵のシリーズは大型作品が多いためか、実物を見たのは今回が初めてだった。それで盛大な勘違いをしていたことに気付いたのだが、切り絵の素材は透明なセロファンではなく、色付けした紙だったのだ。図録なんかで見るとあまりわからないけれど、実物には塗りむらやそれぞれの色の微妙な違いがあって、色紙を切り貼りしたものより「絵っぽさ」が残っていた気がする。

 

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有名なブルーヌードも下書きがすごくたくさん書かれているし、けっこう細かい切り貼りの集合体だった。

マティス展の感想はそれだけで一記事になりそうだけど、もうすでにけっこう忘れてるので、見ながら書いていた雑なメモを貼っておきたい。

 

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個人的に嬉しかったのはアンリ・カルティエ=ブレッソンの『逃げ去るイメージ』(決定的瞬間よりは原題のこちらの方が好き)の表紙画も紹介されていて、現物があったこと。展示に関係ないので中身は見れなかったけど。

でも『ジャズ』の中身は全ページ公開されていて、手書きのタイトルや文字もめちゃくちゃオシャレだった。図録よりこちらを復刊してほしい。

 

ちなみにブレッソン大阪芸大のコレクション展がそのうちあるらしい。久々に観ようかな。

 

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一時期インスタとかでめっちゃ見た景色。

 

そんなこんなでマティスを堪能して、いざ本屋巡りをしようというときには既に4時前だった。

まずは三鷹のりんてん舎さん。Xで毎回すごい充実した仕入れを紹介されているお店で行ってみたかった。三鷹だけにな。

お店の空間は思ったより狭かったのだけれど、そこにめちゃくちゃ濃い棚がびっしり並んでいた。どちらかと言うと文庫系より単行本、プロフィールにある通り詩歌が充実している。侃々房の現代歌人シリーズとかこんなに古本で揃ってるの初めて見た。

ここではずっと気になっていた塚本邦雄などを購入。

 

続いて駅方面に戻ったところにある水中書店さん。通路に大きく開いていて、入りやすい雰囲気のためかお客さんも多かった。店内は最近のセブンイレブンみたいな棚配置だったのだが、その高さが絶妙に良い。圧迫感が出ず、でも本もたくさん入るような高さの考えられた作りだった。

本を見ている途中にも地元民らしき方が持ち込みで本を売りに来ていたのだけれど、その査定がめちゃくちゃ速くてプロだ!と思った。

なによりこのような気軽さで本を売れるお店であることが、在庫の文化度の高さにも大きく貢献しているのだろう。

 

続いて吉祥寺にもどって、知人がとてもオススメとしていた古書 防波堤さん。ここは今までのお店よりも古本屋感が強めだった。古い本もしっかりある。そして埴谷甚一がそろっている。一部新刊もあるようだったが、その選書もかなり好みが出ていてよかった。

 

そして今回で三度目の百年さん。昨日の文フリでも購入したZINEがさっそく並んでいた。新刊コーナーはタバブックス、生きのびるブックス、百万年書房などの本が並んでいる……というのが分かるようになった程度には、前に来たときより本に詳しくなったなぁ、としみじみした(ただし知っているだけで読んだ気になってしまうのは自分のダメなところだ)。

奥のアート本のあたりを歩きながら、ああここで又吉直樹が一夜を過ごしたのか…などと感慨に耽った。

 

最後は高円寺の蟹ブックスさんへ向かった。閉店ギリギリ滑り込み。本屋巡りは時間がいくらあっても足りない。

高円寺という街について全然知らないが、なんとなく東京の中心のあたりでは落ち着いた街なのではないかと感じられる。商店街もなんとなくだけど親しみやすさがある。そんな場所にある書店のカウンターの中に、かの名物店員花田さんと昨日文フリでもお見かけしていたphaさんが並んで作業をしている…という光景がもう凄いなぁ、これが東京……と田舎者は思ってしまうのである。

閉店20分前ということもあってさすがにオススメの本を書いたりすることはできなかったが、なんとなく蟹ブックスさんでは自分の悩みに対して冷静に向き合わせてくれるような本が買いたくて、 與那覇潤さんの『知性は死なない』を手に取った。

ついでにちゃっかり持ってきていた『であすす』にもサインを入れてもらったりしちゃうのであった。閉店前の忙しいときにほんとすみません。

 

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そんな感じで二日目は終了。今日もいっぱいになったスーツケースを抱えながら、さて昨日買った大量のZINEともどもどうしたものかと頭を悩ませつつ、でもせっかく東京にいるのだからとその後新宿のBOOKOFFに寄ってしまったとかなんとかで、歩数は19,910歩を記録。

 

あ、明日は神保町に行きます。

(荷物から目を逸らしつつ)