東京で迎えた3日目の朝。昨日もブログ書いてたら結局1時過ぎになったので、10時ごろまでゆっくり横になっていた。
コンビニで買った親子丼を食べて、文フリのZINEと昨日買った本を無理やりスーツケースに詰め込んで、お昼前にチェックアウト。歌舞伎町の坂道をゴロゴロ言わせながら歩む。夜は怖いけど、お日様の下では普通の繁華街だ。
ゴジラと承認欲求モンスターがコラボしていた
電車に乗る前に、いろんな人から「行くべし」と言われていた紀伊國屋本店へ。話題書やベストセラーはさることながら、小出版社系の本もたくさん積まれていて圧倒される。あとポップがすごい。著者サインやポップがあちこちにあるし、店員によるポップの気合いの入りようがすごすぎる。それぞれの分野に精通した店員が揃っている強みがあるのだろうなあ。
店内はけっこう通路も広々としていて、間違っても品出し前の本が積まれていることもなく、照明も明るく柔らかく色再現性も高くて、これが本屋の理想かと思った。
まあそれはそれとして、カオスに呑まれたような本屋というのもまた良いのである。個性は書店の揃う街、神保町へ行く。
以前に行ったときも思っていたのだが、どのお店も入り口にはとっつきやすい均一本を出している。主に文庫や新書なのだが、明らかにお店で取り扱っている商品とは違うのが気になる。均一とはいえ売れたら利益。わざわざそのために仕入れているということだろうか。あるいは買取のときに一緒に買っているのか。
今回特に惹かれたのは日本特化書籍さんの棚で、均一にも人文系がどっさり置かれていてこれは神保町じゃなきゃ無理だろうなぁ〜と思った。棚を見ている間にも店の前についたバンから次々に本が運び込まれていて、ちゃんと商品が動き続けているのが伺える。
そしてこれまたすごいというか、ここしかできないのが八木書店さんのバーゲン本特価ワゴンだ。八木書店というのは本の卸、すなわち取次もやっていて、自由価格のバーゲン本は八木書店経由で様々な書店に卸されているらしい。だから新品に近い、というか誰の手にも渡っていないという点ではほぼ新品のバーゲン本をさらに特価で売れるというわけだ。
ちなみにバーゲン本自体は楽天とかで買える。欲しい本があったらラッキーだ。
(店頭に並んでいるのはここからさらに100〜200円ほど引かれていた)
お昼を食べてから、オープン時からとても気になっていたWols Booksさんへ。古書街から5分ぐらいのところにある、アートブック専門店だ。
ここはもうとてつもなく素晴らしかった。自分は写真集ぐらいでしかアート本の良し悪しを判断できないが、良い本揃いだった。状態も良いし、価格もお手頃。こんな本屋が地元に欲しい!(でも都会じゃないと採算が取れないし、仕入れも難しいんだろうなぁ…)
セバスチャン・サルガドの図録などを買った。
再び古書街に戻り、前回できなかった神保町ブックセンターで岩波文庫の壁の前で岩波文庫ソーダを飲むというのをやった。映え〜〜。
そんなこんなで18時。古本屋さんが概ね閉まってしまった後は、シェア型書店のPASSAGEさんへ。東京のシェア型書店はヤバい。著者とか作家の棚が多すぎる(しかもサイン本が並んでいる)。
一日中なんとなく探していたウルフの『灯台へ』をここでようやく見つけて買った。
その後は神保町から神田駅へ行き、ネカフェでシャワーを浴びて時間潰して東京土産も買ってアホみたいな重さになったスーツケースをヒイヒイ言いながら引っ張ってバスに乗った今これを書いている。
家に帰ったらお布団に直行して、思う存分眠りたい。もうそれだけでこの上ない多幸感を得られるだろう。