別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

4/6〜4/12

基本的に写真を撮ってそのままにしているので、数年前のものを見返すと「こんな人生やってたっけ…?」と驚いてしまう。やってたんだ。

4/6

新年度月曜、電車やや混み。オリエンとか色々あってこの時期はみんな一律に登校出社なのだろうか。

『英米文学のわからない言葉』続きを読む。パイとか豆とか食べ物の話が多いが、特に「そうなのか」と思ったのがプディング関係。まず日本のプリンとは全く別物らしい。クリスマスプディングは香辛料や牛脂で味が濃く、ヨークシャープディングはお菓子っぽい材料に肉汁が加わる。こんなの知らないとプッチンプリンのイメージで読んでしまいそう。
あと内臓のハツだのレバだのが英語から来ているのも初めて知った。



4/7

朝のニュース。従業員一人一人の生産性を可視化して表示したり、ラインが停止した時間を計測することで生産性を上げたという工場が出ていて、めちゃくちゃ資本主義だなぁ〜と。賃上げのためとは言うものの、完全な数値化の行先は「あの人生産性低いよね」だし、それを取り上げるNHKも怖い。一人一人に「あなたが向上した生産はお金換算で〇〇円です」みたいな資料渡してるのも、実際その金額が給与として支払われていないのならば、あなたはこれだけの金を産む鶏ですって言ってるようなものでは…?

それでバリバリ頑張れる人はいいけどさ、そういうのが当たり前みたいな世の中にはしたくないな。


『英米文学』の続きを読む。昔はいろいろな言葉を日本語に訳していたのに今は直訳が多すぎるのではという指摘も。(シュークリームがはかつて「軽焼き饅頭」だったとか)
“stove”は「こんろ」でも「ストーブ(暖房)」でもあるとか。

帽子の種類の話は普通にためになる。ホームズの帽子、ハンチングだと思ってたけど正確には鳥打ち帽(deerstalker hut)なんだ。後ろにもつばがある。


4/8

休み。色々しようと思っていたものの力が出ず、3時ぐらいまで布団の上でだらーっとしていた。
図書館に本を返しに行く道すがら、一般邸宅のガレージにLUUP置き場があって少し驚く。実証実験として駅前などにはあったものの、普通に配備され始めたのだろうか。

ゼルダの「リトの村」の簡単なピアノを練習して、なんとなく弾けるぐらいになる。楽器の練習をしていると創作欲的なものが抑えられるような気がするが、そもそも自分にとっての創作欲は「誰かに気づいて欲しい」という気持ちが大きく、楽器の満足はそれを上回るということなのかな。


4/9

駅前の駐輪場も3台分ぐらいがLUUP置き場になっていた。どうやらこの春で増殖しているみたいだ。使っている人はいるということなのだろうか。ちなみにほとんど自転車で、電動スクータータイプはあまり見ない。都市ほど街が平らかではないからだろうか。

松浦理英子『今度は異性愛』(新潮社)を読み始める。蓮實重彦か誰かが絶賛してたというのをXで見た。
かつてBL小説を書いてウェブで発表していた「私」。定年後に訪れたコロナで筋トレを始めたことで創作欲が刺激され、再び小説を書こうと決心する。そして今度は同性愛ではなく、異性愛を書こうとするが——。

1970〜現代ぐらいまでの世間における性の捉え方の変遷みたいなのもうっすら分かって面白い。ネット黎明期BL作家がもうそれぐらいの年齢なんだなぁ。来るべき老境オタク作品群の先駆けとも言えるのか…?



4/10

雨。昨夜は春雷も鳴り響いていたが、そこまでの激しさは去っている。原付を濡らしすぎると調子が悪くなるので、今日は車で駅へ。音楽流しながら行けるのが良い。駐車代(400円)はかかるものの。ブックオフの古本二冊買えるよなぁ…と換算してしまう癖。

電車のめちゃ混みは収まってきている気がする。しかし雨の日は窓ガラスも真っ白。マスクをしっかりつける。
今朝も鼻の調子が悪く、あろうことかリュックの中のティッシュを切らしてしまい、ズビズビしながら耐える。何度か耐えられなかったのでウェットティッシュでかむ。アルコールでツーンとするが、鼻がスッキリするわけではない。
ほんとティッシュは常に4個ぐらい入れとかんとダメだ。

『今度は異性愛』を少し読む。日記形式で書かれていて、本筋の小説を書くというところからはたびたび脱線していくスタイル。一時期同棲していた相手や同窓生の思い出なども挿入されていき、60代ともなると色々あるのだなぁと。

3時ごろ、屋内でもわかるほどの雷雨があり、こりゃもう桜も一掃されてるだろうなと思う。儚い。

帰りに朝の続き。同窓生との会話から浮かんできた創作のストーリー。殺人をしてしまった男がかつての恋人に再会し、二人の間には微妙な空気が漂う。

実のところは二人が性行為をしてもしなくてもどちらでもいいのだった。ただ、しない場合でも、無意識の欲望が皮膚から滲み出しあたりに性の香りが充満し、どちらかの体がぐらりと揺れでもしたらその拍子に感情も欲望も決壊し、体をぶつけるようにして抱き合ってしまうだろう、というふうな空気感であってほしい。
(松浦理英子『今度は異性愛』新潮社 P82)

こういう頭の中で勝手に二人が動き始めるみたいなのはオタクの妄想感もあってよい。自分はなかなかできないんだよな、人物を動かすの。


4/11

引き続き『今度は異性愛』を読む。読書会のオフ会で、若いマイノリティ当事者のサク、カイリらと微妙な軋轢が生じる場面。世代間の温度差みたいなのがすごいリアルだ。
恋愛観の違いからズレが生じるのだが、大人たちにとっては二人の「若い人特有の真剣さが重」くもある(P109)。
一方で彼らは次のような不満も露わにする。

「文学って何なんですか? 面白いと思った小説なんてほとんどありません。決まりきった人間しか書かれていなくて、私みたいな人間は全然出て来ない。そんなの読む気になりませんよ」
(P110)

参加者の一人で異性愛小説は受け付けない虹竜が寄り添おうとするものの、「BLはマイナーの中のメジャーですよね」とはねつけられてしまう。

世代間の価値観の違いとマイノリティ性の壁をどう乗り越えるか…という部分は作中では記されず、前提が違う間での対話の難しさを突きつけられる感じ。


4/12

午前中は掃除や買い物を…と思っていたがいつも通りずれ込んでできず。昼過ぎてから買い物だけ行き、「部室」で『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の下巻を読み始める。水曜までに読んでそのまま映画を見たい。
帯のビル・ゲイツやオバマが絶賛みたいなのは安っぽいビジネス書みたいになるので要らないと思うが。

前回の続きでロッキーをヘイルメアリー号に招く下から。「ここはぼくのラボだ。すべての科学はここで起きる」(P10)という言い回しがよい、よい、よい。
中盤の大きなトラブル発生で無重力と急加重を繰り返すあたり、自分の貧相な想像力ではイメージしにくいので映画に期待。

先に読んだ知人から活躍すると聞いていたビートルズ、想像とは違った使われ方だったが(のちにちゃんと使われてたけど)重要な局面で活躍していて良かった。そしてなんでビートルズなんだと思ったら開発者がビートルマニアだった。ピート……。
職業の方の伏線(?)も最後にきちんと回収され、綺麗にまとまったなぁと。エリディアンをマスターしたことでロッキーがこなれた喋り方になっててアツい。

何はともあれ、これで心置きなく映画が観られる。次の休みにさっそく。