別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

優雅な通勤は最高の習慣である。

朝、電車で音楽を聴く。それは電車通勤が始まった今年五月以来、すっかり私の生活の一部と化した習慣である。
そもそも常時脳内で何らかの音楽が流れているタイプの人間なので、鳴ってきた音楽を実際に聴かないと恐怖のイヤーワーム地獄(延々とループするやつ)に囚われて気持ち悪い。まあ、実際曲を聴くと今度は別の曲が脳内再生されて、そこからまた無限ループに陥るのだが…‥。

ともかく、私の人生にとって音楽は欠かせないものである。だが、朝の通勤電車という環境内で聴ける曲は、どうしても限られてしまっていたのである。
そう、今までならね。

はいドーーーーーーン

買っちった。ノイキャンヘッドフォン。流石に例の「静寂快適」には手が出ないので、手の届く範囲のそれなりに良さげなものをAmazonセールで買った。セールのたびに大量に安売りされている機種なのでそこまで期待はしていなかったのだが、実際付けてみると「ノイキャンやばいな」ってなる。あの突然耳が詰まってキーンってなるような感じ。あれが常時続くので、最初耳がおかしくなったのかな? と脳が勘違いしてバグる。慣れが必要なのだ。
しかしこのヘッドフォンを使用したことで、通勤音楽の幅が格段に広くなった。具体的には今まであまり聴けなかったジャズやクラシックが選択肢に入ってくる。
ということで、今日はベートーヴェンの『田園』を聴きながら通勤してみた。


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なにこれなにこれ。めっちゃ優雅じゃん。年末特有の不思議な静けさと相まって、自分史上最高に優雅な通勤である。朝日に照らされる家家の屋根、窓ガラス、川沿いの枯れ木たち。流れていく何の変哲もないいつも通りの景色が、まるで音楽と呼応してゆくような感じ。
『田園』は第四楽章の嵐を除けば基本的にゆったりのんびりな曲なので、次第に眠たくなってくる……。気づいたらもう駅に着いていた(ノイキャンは上から聞こえる音をあまり打ち消せないので、ちょうどよくアナウンスは聞こえる)。

ついでに、あまり関係ないけれど、この時期は防寒具の代わりにもなるのが良い。ホームで電車を待ってる時とか耳が寒いからね。