別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

身の丈を知ライブ

休日だーーーと思ったら半日終わってるのはいつも通り。とりあえず大晦日に向けての買い物を済ませ、午後からは知人主催の哲学あそびに参加した。
今回のテーマは「2023年の振り返り」ということで、参加者それぞれが今年のキーワードを提示し、それをみんなで掘り下げていくという形式だった。
自分の出したキーワードは「安定」。長期的アルバイトを始め忙しくなったことや定期収入が発生したことが、結果的に生活や精神面での安定につながったのではないかという話をした。仕事をすると悩んでいる暇がない、というのはいいことなのかどうなのかよくわからないが、ともかく一旦落ち着いたというのは大きかった気がしている。
他の参加者さんからは「お金」「KUFU」「変化」などのワードが出てきて、それぞれ深掘りしていくとどこかで繋がったりしていて面白かった。安定と変化は相対するように見えて表裏一体だったり。小さな変化が程よくあることが、結果として大きな安定につながるのかもしれないなーなどと思う。


夜。満月の日にのみ開催されるという貴重なライブに行った。知る人ぞ知る地元の北欧音楽インストバンドのライブだった。

自分は滅多にライブに行かない。一番は金銭的問題なのだが、それに加えて、ライブハウスという場がちょっと苦手というのもある。まずなんか怖そうだし(偏見)、みんながノってる中あまり乗れなかったりしたら浮きそうで嫌だし……という極めて個人的な理由なのだが。
今日の会場はなんと納屋を改造した特設ステージで、おそらく普通の会場に比べてアットホームな感じがして入りやすかったのだが、小さなライブ特有の常連さんやお知り合いらしき方々の多さ、あと基本的にペアとかグループできてて一人はちょっと浮いちゃう感じがやっぱり苦手ではあった。それでも演奏が始まるとそういう些細なことは忘れていられたので、とても良かった。生ニッケルハルパを聴けて感動。

北欧とはまたちょっと違うけれど、LunásaとかFlookとかモダン系アイリッシュが好きなので、スリーピースでポップ寄りなトラッドフォークは最高だった。あとやっぱりフィドルニッケルハルパ。ノリノリで踊りながら弾いているのを見ているととても楽しい。

何回も同じようなことを書いているけれど、楽器を演奏する人にめちゃくちゃ憧れる。その一方で、「やってみたら意外とできたりしないかなー」という壮大な勘違いもしてしまいそうになる(シュレディンガーの才能的な)。実際素人がやってみてうまくいくわけがないのだが、その「実力と空想の乖離」みたいなやつを毎度患ってしまう。
私は練習的なものがとても苦手なので、楽器に触れる機会があってもそれを続けて上達するというところまでなかなか至らない。だから、このまま憧れてるだけで一生終わっていくのかな〜と鬱屈とした気分になることもある(これは楽器に限った話ではない)。それは「意外とできるかも?」みたいな勘違いがあるから余計にハードルが上がっている面もあって、やっぱりまずはきちんと自分の実力を直視する、身の丈を知ることが大事なんじゃないか。そんなことを考えた夜だった。

せやもんで、来年は身の丈を知る年にしたい。読める難易度の本を読める数だけ買って、知らないことはちゃんと知らないと言えるようになって、無理をしない程度でイベントをやったり参加したりしたい。自分が自分と乖離しすぎない、そんな状態を目指したいのである。