久々によく眠った気がした。二度寝特有のだるさはあるものの、ここ数日の精神的負担が解消されて、なんとなく気分が良い朝だ。
今日は眠っていた一眼レフカメラを修理に出す予定だったので、段ボールを探して梱包した。初めて手に入れたそのカメラはAmazonから届く小さいサイズの段ボールに収まってしまったが、使い始めたばかりの頃は「一眼レフ」「交換レンズ」というインパクトでとても大きく感じていたような気がする。そんな愛機も専門時代に使い潰してしまい、もはやオーバーホールが必要な状態で放置していたのだが、公式での修理対象期間が今月で切れるということで一応出しておこうと思った次第である。
カメラを佐川のお兄さんに受け渡して家を出る。そういえばユニクロ感謝祭をやってるんだったなあと思い、間食のお菓子を買うついでに寄る。すごい人。
感謝祭のセールは色々安くなっているようだが、よく見るとセールになっているものの多くは微妙な色だったりそんなに売れなさそうな商品だったりする。以前にどこかで見た話だと、あえて売れない色を作ることで、他がより売れるようになるのだとか。SDGs全盛期にそんなことをやってるのもどうなのか。それにユニクロのシャツとかヒートテックとか、本当にすぐ伸びる。下手すりゃ1シーズンでダメになってしまう。そういうところがファストファッション。
なんて言いながら結局ユニクロ以外へ冒険する勇気も起きずに、1万円分買ってステンレスマグをもらってくるのである。（ついでに無頓着かつ貧乏なので、股下20センチぐらいの伸び伸びヒートテックも普通に現役。これがSDGsだ）
帰りがけに図書館へ寄った
午後は温泉にライブを見に行った。どういうことなのか分からないと思うが、自分も分からない。温泉で鳥がライブをやっていたのだ。
鼻笛、ピアノ、アコーディオン、ギターなどなど様々な楽器がこじんまりしたステージに登場する。会場内がほぼ身内で構成されているのがちょっと寂しいのだが、まあ温泉目当てのおじいちゃんおばあちゃんはあまり来なさそうだし、しょうがないのかも。
踊るトリ
個人的に一番グッときたのがアコーディオン弾き語りで、ホールに響き渡る楽器の音圧に乗せて力強く歌われるオリジナル曲はすっと胸に響いた。アコーディオンのベース音からしか得られない快感がある。
楽器を弾く人を見るといつも憧れと本気になれない己への自虐を感じてしまう。毎日練習しようってゆってたキーボードも3ヶ月ぐらい触ってないし……いやこの話は長くなるからやめよう。しかし楽器ができるようになりたい。自分も楽器一本だか一個だか一台だかであの震えるような情緒を表現したい。どうすれば手っ取り早く楽器ができるようになるか……っていう方向に行っちゃうのがダメなんだよ。
閑話休題。音楽を奏でる人たちはとても楽しそうで、見ている方もほっこりする。これだけのライブならば投げ銭じゃなくて普通にフィーがあってもよかった気もするのだが、公共施設ゆえの何らかがあったのだろうか。身内で経済が回って物々交換的な空間が発生しているのもそれで面白いが、継続性なんかを考えるともうちょっと外貨獲得できた方が良さげだよなーと思ったりした。なんて温泉代を気にして雀の涙ぐらいしか投げられなかった自分が言えることじゃないのだが1ミリも。
もちろんその後は温泉に入った。いつも通りおじいちゃんの楽園であった。初手風呂はできればやめてほしい。
夕方に入る温泉以上に贅沢なものはない。
これで本当に自分の11月は終わった。古本市に仕事の雑務にイベントに、色々と心労の溜まる日々だった。これでもう年越しまで心置きなくのんびりしたい（大掃除からは目を逸らしつつ）のだが、まだ何かあるんじゃないかとソワソワしてしまう自分がいる。いつになったら落ち着きを得られるのか。
寝て目覚めたら大晦日になっててくれないかな。
