別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

240116雑感

寒いなーと思いつつ起きたら、雪が降っていた。

……雪!?

太平洋沿岸民特有の雪への興奮を抱きつつ、さこすこ雪を積もらせながら駅まで向かう。ヘルメットの隙間から降り込んできて目に入るのがけっこうしんどい。今日が休みだったら、雪見しながら緑茶でもしばいてたのになぁ!
そんな異例の降雪も、電車に乗って数分した頃には綺麗に止んでいて、お日様が電車の窓をキラキラ光らせていた。寒いのは変わらなかった。

昨日借りてきた文芸誌二冊。『東京都同情塔』は夜に読み終わって、今日は『アイスネルワイゼン』の方を読んだ。これで芥川候補作の4作は読み終わったことになる(あと一作の載った『文藝』は近くの図書館になかったので未読)。なんと4作中スッキリ終わった作品はゼロ。さすが芥川候補だ(?)。いや人によってはスッキリしてるのかもしれんけど。
『同情塔』はなんというか思想って感じだった。バベルの塔がモチーフになっているのは明らかだが、塔が建って人々がバラバラになるというよりは、バラバラになっているからこそ塔が建ってしまったという感じだろうか。大きなテーマとしてはAIが取り上げられていて、多様性に対するAI的な最適解が「犯罪者を同情されるべき存在とみなし、塔の中に収容する代わり何不自由ない暮らしをしてもらう」ことだったのだろう。もちろん、そんな塔がいずれ崩れ落ちてしまうことも示唆されているのだが。
『アイスネルワイゼン』。こちらは4作の中では一番個人的、私的なストーリーだったように思われる。親子・友人・教師と生徒・恋人……あらゆる人間関係がうまくいかない主人公が限界を迎える。会話を中心に進んでいくので、明確な大きいテーマというよりはそれぞれの関係性の中で生じるそれぞれの問題という感じ。誰か一人ぐらい救いになってくれてもいいのに…と思うけれど、主人公自身も心を閉ざしてる部分が多くて、とってももどかしい。スーツケースは抱えきれなくなってしまった問題と、(おそらく妊娠している)子どものことだったりするのだろう。
なおこの4作中だと『猿の戴冠式』が有力なのではないかと予想している。いや、芥川受賞作とか全然読んでないし近年の傾向とかも把握してないのでなんの根拠もないが、強いていうなら「時代性」「インパクト」「展開の予想できなさ」は強かったと思う。(個人的に好きだったのは『Blue』なのだが、あちらはもっと長く続いてほしい作品だ)。もちろんまだ『迷彩色の男』は未読なので、覆される可能性は全然ある。明日の選考会が楽しみだ。

帰りの電車のなか、知人のお子さんがマイクラにハマっているというツイートを見た。うちの甥っ子もマイクラをずっとやっていたし、思ったより人気なんだなあと実感した。なんかもうちょっと大人向けのゲームかと勝手に思っていた。YouTuberとかの影響でSwitch版をやる子が多いのだろう。
イクラは、やり込むとかなり数学になるゲーム(例えばアイテム数・座標・時間・アイテム強化の効率など)だし、レッドストーン回路やコマンド制御などは完全にプログラミングの世界だ。そこから興味が広がっていけば将来有望かもしれないなーと思う。かくいう自分は肝心の建築もさほどこだわらず脳死プレイしただけだったので何も教えたり導いたりできないのは残念だが(そもそも子ども自身がそちらに興味を示すのかどうかもあるし)、こういうふうに遊びから学びが広がっていく環境がもっと普遍的になってほしいなあと思う。自分が学習コンプレックスを抱えているだけになおさら。
友人がマイクラを使って全く別のミニゲームを作っていたり、PVP用のワールドを作っている人を見ると、「え、そんなことできるの?」というワクワクを感じたりする。そういうのが「遊び」が「学び」に繋がっていく起点なのではないだろうか。


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子どもの頃ってゲームのバグとか裏技とか無性に試したくなる時期があるじゃん。それって遊びに対するメタをやってる感じが、厨二心をくすぐってハマってしまうんだよな。マイクラとかマリオメーカーとかSwitchのプログラミングゲームとかはそういうところをうまく突いていると思う。

今日は遊び繋がりでもう一個。いつもの部室でボドゲ『エセ芸術家ニューヨークへ行く』をプレイした。人数は5〜10人と書いてあるが、4人でもまあできた。ルールは簡単。出題者が出したお題を知らされずに絵を描いている「エセ芸術家」を当てるだけだ。このゲームを面白くしているのは、「みんなで一緒に一つの絵を仕上げるが、1ターンにつき一筆書きで一本しか線が引けない」「エセ芸術家はジャンル以外のヒントが全くない状態でお題を想像しながらそれっぽい線をでっち上げなければならない」というところ。
自分は今回「タコ」というお題の際にエセが回ってきて、「水の生物」というヒントだけで最初の一本を描かなかればならないという苦しい状況になってしまったので、めっちゃ控えめな線を一本引いたら完全に疑われた。結果的に他の人が引いた輪郭でお題を当てることができたが、なかなかハラハラするゲームである。
人数が増えるほどカオスで楽しくなるタイプのゲームには違いないので、次はマックスの10人でやってみたいなあ。

情報量が多い一日だった。書かなかった以外にも、とある大きなイベントの打ち合わせが月末にあるよーって言われたりとか、新しいオモチャを見つけてしまって興奮したりとか、そんでiPhone15Pro(※16諭吉)欲しくなったりとか、仕事に関する勝手な判断をしてしまって良かったのか不安になったりとか、明日の予定をもっと早く確認しておけば良かったりとか、色々あったのだけれど。情報量が多かった日はしっかり休まなきゃなんない。だからこうやって長文書いて適度にガス抜きした後は、ゆっくり眠ろ。