2、３日前から財布がないなーと思っていたけれど、車の座席の下に落っこちていた。
物の管理は本当に雑で、以前にも給油したとき車の上に財布を置いたまま走り出して、公道に落としてきたということがあった。数日後に無事見つかった財布は轢かれていた。
財布を持ち歩くのが面倒でポケットにじゃらじゃら小銭を入れている知り合いがいるが、そうしたくなる気持ちはよくわかる。さすがにじゃらじゃらは気持ち悪いからやらないけど、返ってくるコインロッカーとかで使った100円はずっとポケットに入っていたりする。財布に戻すのが面倒というか、お金に触った後は絶対に手を洗いたい人間なので、極力お金に触りたくないのだ。
物の管理エピソードで言うと、車の鍵もめちゃくちゃ忘れる。鍵がないと車のエンジンがかからないので気づくのだが、それを毎回やっている。なぜか出かけるときに鍵を持つという意識が完全に抜け落ちている。ちなみに家の鍵はずっとズボンの後ろポケットに入れている。落としたら大変なのだが、鍵をかけると無意識でポケットに入れてしまって、意識を挟み込む隙間がない。
おそらく自分の行動原理として、「後で面倒になることは極力やらない」というのがある。鍵をカバンにしまうと、帰ってから家の前でリュックを下ろさなければならないし、本を本棚にしまうと取り出さないといけない。唯一身に付けられたのは、カバンに入れた本が折れないようにケースを使うということぐらいではないか。それで手帳もケースにしまうようにしたら、全く使わなくなってしまったのだが。
動きたくない。考えたくない。負荷をかけられたくない。
そんなリュックから鍵を取り出すぐらい大した負荷じゃないと思うかもしれないが、なぜか自分にとっては結構負荷なのである。少なくとも、朝に散歩をするよりかは負荷。完全に自分の中だけでしか成り立たない法則である。（要はやりたいかやりたくないかの違いだが）
だからそんな、開けた扉とか引き出しを閉めるのでさえできない自分にとって、片付けと断捨離なんてもう身を削るレベル。死ぬのか？
今なら、ものをたくさん溜め込んだまま死んでいった祖父のことが、そして同じような晩年を迎えそうな父のことが、わかるかもしれない。処理しきれないのに溜めちゃうんだな。
祖父のカオスは父が処理することになり、そして父のカオスは自分やきょうだいが処理することになるだろう。
だがおそらく自分のそれを処理してくれる人はいない。やっぱり死ぬまでのどこかのタイミングでミニマリストにならんといかんな。
