別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

240221雑感

幼い頃から家には鍵盤が光るキーボードがあって、それの練習モード(どの鍵盤を押しても曲が弾ける超初心者モード)でめちゃくちゃに弾いてみたり、慣れてくると好きなメロディの音を探して耳コピしてみたりしていた。それが一番古い楽器の記憶。

ただ、そっからちゃんとした教育を受けたり、日々の練習を続けたりということをせずに20年以上経ってしまったので、全く上達していない。いや、正確にいうと二年ぐらい前、出稼ぎの宿で共に暮らしたピアニストの彼の助言でハノンをやり始めてからはちょっと進歩しているとは思うのだが、それでもまだ基礎が固まっていないというのはなんとなく感じている。

だから今日は楽器経験者の知人のところにキーボード(ヤマハの61鍵)を持っていって、指遣いといった基礎をチェックしてもらった。誤魔化し誤魔化しでやっていた小指の伸ばし具合とか力の入れ方とか、やっぱり経験者から見ると変なところはあるようで、いくらか助言をいただいて帰ってきた。
自分は自分に甘い。生クリームとあんこで包み込んだストロベリーチョコばりに甘いので、ちょっと音が鳴らなかったりとかミスタッチしたりとかを見ないフリしてやってきた。やっぱり人に見てもらうって必要だなと思った。(まあ、本気でピアノ教室のレッスンを頼み込まず優しい知人にお願いしている時点で、まだはちみつ饅頭ばりに甘いのかもしれないが……)

「どんな曲が弾きたいんですか?」

そりゃまあ、聞かれるに決まっているのだけれど、いざ聞かれるとうまく答えられない自分がいる。
もちろん、憧れの曲はある。サティとか、坂本龍一とか、村松健とか、矢野顕子とかharuka nakamuraとか、なんとなく「これ弾けたらめちゃくちゃいいだろうなぁ」ってのはある。でも、具体的にそれを弾いてる自分とかあまりイメージできないし、なんとしてでもこれを! っていう熱量も持てないでいる。楽器にも、人生にも……。

だったらほどほどのところを目指して、遊んでればいいじゃん。ということになるのだが、なんかそれもそれで嫌だ。どうせならちゃんとできるようになりたい。どっちやねん。
そこのところが今一つ割り切れないというか、足が絡まって走り出せないみたいなところがある。楽器にも、人生にも。