別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

240217雑感

リュックの中で文庫本をぐしゃっとしてしまったり、定期更新日だったりで、最後の最後にとても疲れてしまった今日。原付に戻ったらシートが濡れていたので、うまいこと雨のタイミングだけ避けられたのが唯一ラッキーポイントである。

最近映画を観ましたのポストがよくタイムラインに流れてくる。映画好きにも好評な作品が立て続けに公開されているからだろう。
一方の自分といえば、前に映画館へ見にいった映画はなんだっただろうか。あ、怪物か。……とまあそんな頻度でしか映画館へ行かないのだが、一方で周りの影響はめちゃくちゃ受けるので報告を見るたび「行きたい」とは思っているのだが、しかし通常料金1,800円をポンポン出せるほど懐事情はよろしくなく、となるとバイト休みの水曜日がちょうど安い日の映画館に向かおうということになるが、休日はもっぱら死んでいるので外にも出られず、気づいたら上映終了しているというのが毎度のパターンだ。まあ結局その程度のモチベーションしかないということだろう。そこに加え、2時間とか集中して映像を見るということにだいぶん尻込みしてしまうのもある。見始めたら集中するのだが、終わった後の疲労が大変なのだ。

そんな自分が今までに観た映画の中で一番好きなのは『この世界の片隅に』で、この順位づけが数年更新されていないのは、単に映画を全然観ていないからというだけでもないような気がしている。何を隠そう、この作品のエンドロールで流れる「すずさん」という曲こそが、私が人生で一番ピアノで弾いてみたい曲なのである。別に隠してないけど。
ピアノといえば、楽器経験者の知人に楽譜が読めるようになりたい、と話した(ダル絡み)ところ、レクチャーを行ってくださることになった。ほんまですか。ありがたい限り。一方で結局自分がどこまで本気で取り組めるかという部分に上達具合はかかっているので、恐る恐るでもある。
ピアノを弾けるようになりたいと思ったのはやっぱり小学生時代の「弾けるやつ」に憧れたからで、音楽室に移動してから授業開始までのわずかな時間にスーパーマリオをさらっと弾いていた少年をに対する強い羨望を覚えている。当時の私はまだ性別固定観念ガチガチ人間だったので、女子がピアノを弾いていても「女の子ってピアノならってるよなあ」ぐらいのものだったのだが、ピアノを弾く男子に対しては羨望やら嫉妬やらが混じった複雑な感情を差し向けていた。今もそんな変わらない気がする。

自分の外部にある名声だとか都会生活だとかいった、どうでもいいものを「理想」として設定してしまい、それを手に入れていない自分は駄目な奴だと思いこまされている。そうすると、魂がふらふらさまよって、茫然自失してしまいます。それが「憧れる」ということです。
安冨歩『生きる技法』/青灯社 P150)

これを読んで以来「憧れ」という言葉にあまりいいイメージがないのだが、憧れること全て悪いというわけではないだろう。ただ憧れは簡単に嫉妬や他人との比較の軸に転じてしまう。普段から自分を蔑ろにしていると余計にそうなりやすい。

だからこそ、まずはちゃんと自分のことやらないと駄目だよなあとは思うんです。
思うんですよ。