もう朝の段階からダメだった。というか昨晩布団の中でダラダラスマホを眺めていた時点でダメだったんだけれど、眠気と疲れとストレスでかなり辛かった。
雨だからぼちぼちかと思っていた仕事はそんなにぼちぼちじゃなくて、いつも以上に心がトゲトゲしてしまっていた。
どんなに辛い日でも、小さな幸せを感じられれば、ハッピーな気分になれる。
それは必ずしも間違いではないと思うけれど、「もうだめだ死にたい」でいっぱいになってしまった心の中からそれ以外の言葉を見つけてくるのは案外大変な作業だ。ダメだダメだ言ってたほうが楽ちんである。
だから正直、こういう時ほど言葉以外の何かに頼りたくなる。言葉以外で、何か溜まったガスを抜くための道具を手に入れたいと思う。でも、こういう気分の時だけ他のものに頼ろうとしたってやっぱり駄目で、日頃から使い慣れた道具じゃないと全く役に立たないのである。
元気なときの自分というのも相対的なものでしかないのかもしれないが、その中でも比較的よかったはずの時期でさえ、もういつのことだか全くわからなくなってしまった。
そんな疲れと雨のじとじとと、安部公房の絶妙な不条理が組み合わさった今日は、早く寝るしかないだろう。
「ボーはおそれている」の感想会が行われるらしい。気になってはいるので、友人に「観るべき？」と尋ねてみたら、条件の一個目が「メンタルが安定している」ことだった。やっぱダメかもしれない。
