別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

240131雑感

2024年が始まって一ヶ月が経とうとしている。この間いったい私は何をやってきたのだろうかと考えると鬱屈になるので、とりあえずあと11ヶ月で今年も終わるんだなあとしみじみしておく。

休日。朝からお汁粉とぜんざいの食べ比べみたいなバカなことをやっている。ありきたりな感想だが、

  • お汁粉……もちがないと味気ない。滑らかで喉に優しい
  • ぜんざい……あずきの食感で「食べてる」って感じがする。量は同じでも満腹感がある

ということがわかった。ぜんざいを食べながら、『夫婦善哉』を「ふうふよきかな」みたいに読んでいたことを思い出す。あと赤福しるこがあったら食べてみたい。

そっから時間は飛んで夜。延長線上的な仕事が夕方にあって、しかも割と遠方だったので車で行った。ギリギリについてヤバーいと思ったら、中心人物がもっと遅れてきたので「やっぱこの仕事はこういう人こそ向いているのか!?」なんて思ったりした(あるいは仕事が人をそうさせるのか……)。予想外の方向から予想外の仕事(もちろん通常業務ではない)が上司を介して私に振られてきたので泣きそうになりながら小声で「はい……がんばります……」と言った。日頃から色々できますアピールをしてしまうとすぐにあらゆる仕事が振られるので、適度に「できなさ」をアピールしておくことも必要だなと思った。
 さて、問題は帰りである。気づけばもう9時。今からこの真っ暗でしかも雨の中帰らなければならないのかと思うと絶望しかない。幸い会社のETCカードを借りていたので、高速に乗るという選択肢が浮上した。だって明日も朝から仕事だし? これも仕事の一環なわけだし? ダメなわけがない。ということで高速に乗ったものの、夜雨視界不良で前にも後ろにも車がいないという最悪すぎる条件での高速だった。辛い。伊豆から帰ってきた夜も雨で、新名神の車線とトラックがやたら多い中を走るのもかなり怖かったけど、車が全くいないのもいないで怖い。人類滅亡後の世界に来てしまったのかと勘違いしそうになる。
 そもそも私は運転に向いていない方の人間である。だんだん慣れて上手くなっていくどころか、下手になっている気がしてならない。進路変更もなかなかできず後ろの車に迷惑をかけるし、曲がる時に片方見落としがちだし、余裕がないと車間を詰めがちだし、駐車する時片側に寄りすぎるし、挙句アホな違反で2万円ぐらいの罰則受けてるし、そろそろ事故を起こしてもおかしくない気がする。ますます運転したくない。田舎なのでそうも言っていられないが、せめて生活必要最低限の買い出しだけにして、仕事では極力運転したくない。運転しない仕事につきたい……。
 そんなことを考えつつ20分ぐらい走ってようやく前方にテールランプが見えてきて、それでようやくここがポストアポカリプス世界で私は生き残りを探してあてどない旅を続ける主人公ではなかったと実感できたのだった。

最寄りのインターで降りて、家からは反対方向のすき家に行った。夕食がまだだった。抜いてもよかったけれど、明日への気力と自分への労いのために白髪ねぎ牛丼を食べた。580円の出費は痛いのだけれど、それでも今日これを食べなければやっていけないような気がした。滅多に外食をせず、しかも夜は大体家ご飯だからかもしれない。仕事を辞めて死にそうな夜なか卯で食べた唐揚げとか、久々に会った友人たちと食べた京都駅ナカラーメンとか、色々な外食の記憶がリフレインする。
 夜のファストフードに集まる人たちは、皆何かを抱えているのかもしれない、と勝手に妄想してみる。残業終わりの会社員、夜勤に向かう人、長距離運転ドライバー、眠れずに街に繰り出してきた人、フェリーに乗って家出してきた少年…‥。ファストフードチェーンは色々な食の中でも特に無個性で面白くないものの代表みたいに思ってしまうけれど、24時間営業の食事処は間違いなく誰かを救ってもいるのだろうなと思う。コンビニもいいけれど、食事処でしか癒されないような夜だってあるはずなのだ。きっと。