別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

240228雑感

人生で初めて、手芸屋で布を買った。平日昼間のモールの手芸屋には赤ちゃんを抱っこしたお母さんかマダムっぽい人しかいなくて、自分はそういう「場違いゾーン」に入ることが死ぬほど苦手なのだが、田舎のモールの一角にも来るべき性役割平等の風を吹かせるために勇気をもって行ってきた。まあ、手芸をするわけじゃなくてイベントの敷き布なんですが。

10cm単位で売られている生地は、80円前後のものから150円ぐらいのものまで幅広く、正直どれを選べば良いのか全然分からなかった。かろうじてデニムはデニムだとわかったものの、それ以外はなぜ同じような厚さなのに値段がこんなに違うのか全然分からん。何かが違うのだろう。
まあ、敷き布なので重要なのは素材よりも色と厚さと滑りにくさだ。ぐるぐる迷った結果、シャンタンの和風な生地を買うことにした。色は萌木色(もえぎって萌葱と萌黄と萌木で違う色だって今知った)。選んだポイントは、「あんどん書房」というちょっと和風な屋号と、ただでさえ暗い文章を書きがちなのでせめて雰囲気ぐらいは明るくしたかった、など。今回販売する本の一冊はピンクなので、四季布と合わせればちょうど春っぽいトーンになりそうだ。
10cm154円と比較的高い方の生地ではあったが、今後も使い続けていくならば良い買い物だったかもしれない。いい布があると、ちょっとだけ生活も豊かになりそうな気がする。知らんけど。

手芸屋から始まった買い物は昼過ぎまで続き、今日だけで5千円ぐらいの出費になった。どれだけ準備をしていなかったのか。
しかしこれで形だけでも「即売会のブース」っぽいものにはなりそうで一安心だ。
帰ってからはひたすらフリーペーパーを印刷した。

夕方、予定と予定の間を縫って、知人にピアノの練習に付き合ってもらった。小指の力はまだ弱々なのだが、最初よりは手の形が良くなっていると言ってもらえて嬉しい。ハ長調の音階で左手がどうしてももたついてしまう箇所があり、そこを重点的に練習しようと助言いただいた。自分一人でやってると、どうしても「部分だけをひたすら練習する」みたいな面倒なことを避けてしまうので、やっぱり指導者がいるってすごく大事だなと思った。少なくとも自分は、誰かの監査がないと上達できないタイプである。

さて、イベントまで残り2日を残すばかりとなった今、再びあの症状がむくむくと現れ始めている。「これでええんか?」病である。発注して商品を作った。フリペも合計20部ぐらいは印刷した。……これでええんか?
そう、新刊というべき新刊がないのである。写真集は以前に二部ぐらいしか刷ってなくて、売ったり上げたりもしていないのでかろうじて新刊と言えるかもしれないが、もう一冊は以前のイベントで手作りした冊子のちゃんと製本版。そして今までに結構配ったフリペ……。即売会は初参加だし、岐阜県に進出するのも初めてだから、認知されていないとは思うのだが。それでも気分的に、何か新刊が欲しくないか?
というギリギリの葛藤で、文具屋に行って表紙に使えそうな良い紙を買ってきてしまった。うおお。どうするのか。作るのか。あと2日で。それは逆にクオリティを下げてしまうんじゃないか。しかし……
という悶々をしています。どうすれば良いでしょうか?

ついでに、文具屋に行った時に見つけてしまった、「プラマン」というペン。これが最高だった。

www.pentel.co.jp

1979年からあるロングセラーということだが、全然知らなかった。日頃、なんとなく新しい文具を買っては引き出しにしまいっぱなしにすることが多いのだが、これはマジで良い。使う。
万年筆を買ったものの、まだあまり馴染めておらず、ボールペンでは力が入りすぎてぐちゃぐちゃになってしまう。そこでプラマン。このペンのサラサラ具合はすごい。私のクソみたいな文字でも、さらっと強弱がついてしまう。人生で初めて美しい払いを書けた気がする。嬉しい。

次なるお手紙は絶対このペンで書こうと思う。