別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

240215雑感

岐阜、そんなに近いんだ。
電車の時間と運賃を調べてびっくりした。大阪行くより早いし安い。考えてみればそりゃそうなのだけれど、今まで電車で岐阜に行ったことがなかったので新鮮だった。名古屋岐阜間、20分なのか。

というのも、いよいよ開催を間近に控えた『岐阜駅本の市』および『IPM』(この略称は正直ちょっとどうなのかと思わないでもないのだが。。。)に向けてのデータ入稿が終わって、写真集の方はもう発送されたらしくて、現実感が高まってきている。
そして何よりもこの参加者の錚々たるメンバーである。我があんどん書房がこの名前の中に並んでいるのが違和感でしかない。(しかしいずれ文フリへの進出を目論むのであれば、少しでも慣れておく必要はあるだろう)

今回わたくしが準備したのは、2020年から2021年にかけて毎朝撮影していたその辺の風景をまとめた写真集『Around Me』の第一号(二号目以降は新しいPCを買えれば制作予定……何年後??)および、昨年末の円頓時 本のさんぽみちで出した突発的なエッセイ集『本と旅』の、手作りじゃなくてちゃんと印刷所に頼んだバージョンである。だから中身は一緒。

つまり現状新刊と言える新刊というものが存在していないわけである。せっかくの初即売会なのに、それでいいのか? もう一冊、今から何か作った方がいいんじゃないか……?(いつもの)
しかしである、今から何かを作るということは、それすなわち完全に「即売会で売るために作る」ということである。どうしても「売る」ということを強く意識してしまうため、ためらいがある。一体わたしの作ったものに、売るような価値が存在するのだろうか……?
空想が膨らむような小説でもなく、そっと包み込むような詩歌でもなく、かといって抱腹絶倒だったり共感の嵐を巻き起こすエッセイでもない。わたしの文章の半分は、優しさではなくなんかネトネトしたものである。愚痴とか自己否定とか。そんなものに値段をつけて売ってしまっていいのか…………?

というネトネトしたループに陥りそうだったので、ちょうど手元にあった、自分がこのブログを書くことを後押ししてくれた知人開催「ブログの会」の資料を読み直してみる。そこにはこんな問いが書かれている。

ブログを誰かに読んでもらいたい!
想定する人数は?

本を作って売るという行為は、ブログよりもさらに「読者に向けた執筆」と言えるのではないだろうか。
こうしてブログを書いているのは、7割は身内(Twitterを見てくれるようなリアルの知り合い、いつもスターを残してくれる皆様……本当にありがとうございます)に向けて、残りの3割は自分の思考のゴミ捨て場として、という感じかもしれない。それが即売会となってくると、手に取ってくれるのはほとんど知らない人、まだ顔を見ぬ誰かということになる。自分はそれが怖いんじゃないか。

ただ、自主出版物が大量に並ぶ即売会において、興味のない本・目立たない本を手に取る人はそこまで多くないのも実際だろう。ましてや、これだけすごいメンバーが集うのである。自分のような無名で特に大々的な告知もしていない感じだったら、そもそも「売っていいのか」なんて悩みこそ大袈裟なのではないか。そうだね。そうかも。
だったらもう好き勝手に作ればいいんじゃないか?

そこまで考えたところで、それって上の資料を作ったお知り合いがこないだ言ってたことじゃないかと気づいたので、もっと人の話は真面目に聞くべきである。