別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

旅は計画が一番楽しい。

ファンヒーターの灯油を入れてたら思っきりこぼしてしまい、缶がベタベタになっちゃった。こういうときどうすればいいのだろう。乾くまで待つしかないのだろうか。毎年一回はやらかすこれに、冬の到来を思わずにはいられないのである。

久々に3人の友人たちと通話をした。それぞれ一人ずつとは頻繁に連絡をとっているものの、全員で話したのはしばらくぶりなので楽しい。そんな通話の内容は、来年に計画している旅行の話し合いだ。通話と同じく一人一人と旅のようなものをしたことはあるのだが、全員で揃って旅をするのは今回が初めて。卒業旅行とか仲間内の旅行をほとんどしたことがない。さらに今までは「車中泊で弾丸」とか「路線バスを乗り継ぎ山奥のゲストハウス泊+熊野古道トレイル」みたいな若さだけに頼った無茶な計画を立てていたのが、今度は「大人のゆっくりした旅をしよう」ということなので、今からとても待ち遠しい。
とはいえ、目的地も日程もまだほぼ白紙である。みんな「何とかなるやろ」と思っている節があるので、直前になって色々バタバタしそうな予感はしている。大人になれない僕らである。

「落ち着いた旅」と聞いて思い出すのは、毎年のように行っていた家族旅行である。大体は夏の日程だったが、何回か冬の岐阜や県内の積雪地域へ行ったことがある。冬の旅館。暖かい部屋からわざわざ寒い広縁に出て、青白い街灯に照らされながら舞う雪を見るのがとても好きだった。心の原風景である。
我々のうち2人は豪雪地帯の在住なので雪なんて腐るほど見飽きていると思われるが、それでも宿でゆっくりしたいという思いは皆同じ。みんなで「あの景色」を体験することができるかと思うと、今からとても楽しみなのである(もちろん、暖冬で雪なんて一欠片も見れない可能性も無くはないのだが……)。


雪が降っていようがいなかろうが、毎年冬の時期に聴きたくなるのがPacific Moonレーベルから出ている『SNOW 雪』である。図書館のCD棚で運命的な出会いを果たしたこのアルバムは、1999年にひっそりと発売されたイージーリスニング系コンピレーション。TSUTAYAのインスト系の棚に「癒」シリーズなどが置かれているのはたまに見かけるが、なぜか『SNOW』は未だ見たことがない。一時期サブスクにもあったはずが、今は利用できなくなっている(YouTubeなどで曲単体で調べると出てくるのだが)

https://youtu.be/IsK9MKti_bo?si=i0-zDMTMNI7K27xi

うん、自分はこういう冬が好き。冷たくて、寂しくて、でもなぜか暖かい。そんな冬のイメージがいつどこで形成されたのかは分からないが、これもまた心の原風景と言えるだろう。
今年もまた冬がやってくるんだ。