別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

240410雑感

昨日は(当社比)早く寝たし、今日こそは起きられる! と思ったけど、やっぱりダメでした。
なんだろうなあ。運動不足かなあ。
意識的には覚醒していても、「休みだし……いいか」ってなっちゃう精神力の弱さ。本当は起きたいんだけど、そこに思い至らない思考の鈍さ。
毎度休日が微妙な敗北感を伴って始まるのは地味に嫌だ。

そもそも6時半に起きることを目指さなければいいという話でもあるのだが、ラジオ体操のちょっと前にradikoを開く設定のAlexaをいじるのも面倒くさい。休日は体操が流れない設定にしたら、絶対ラジオ体操やらないし。一日がうまく運ぶか否かは朝の体操にかかっている。

そんなわけで、今日も10時ぐらいまで寝て、そっからぼんやり考えてた予定も面倒で昼までダラダラしてしまった。唯一ガソリンと洗車を済ませたのは偉い。それだけでいつもの休日の3倍ぐらいは価値がある午前中だった。
昼すぎ、ツイッターをぼんやり眺めていて、今日が「本屋大賞」の発表だと知る。いつも書いているが、賞が全てではないがわたしはミーハーなので見るし読む。今回のノミネートからは『成瀬は天下を取りに行く』『水車小屋のネネ』『君が手にするはずだった黄金について』の三作は以前に読書会で紹介されて知っていた。そして『ネネ』は積読に入っている。もしこれで『ネネ』が取ったら早めに読みたくなるなあ、と思っていた。言うまでもなく積読の本は全て「読みたい」と思って買った本である。

翻訳部門『ヒュナム洞書店へようこそ』。これは書店系の小説ということで名前は知っていたが未読。超発掘本『プラスティック』は初めて知る。著者の井上さんのスピーチがユーモアもあって良かった。
そしていよいよ大賞は……

そう、天下を取ったのである。成瀬が。
すごい。おめでとうございます。

そして成天といえば、すでに読んでいる!

himasogai.hateblo.jp

たぶん、人生において「なんらかを受賞した作品をすでに読んでいた」という経験が初めてなので(そもそも各賞に注目し始めたのがここ数年の話だが…)、けっこう嬉しい。
しかしここ数年の本屋大賞といえばどちらかというと社会情勢とかリアルタイムな問題を取り入れた作品が受賞していたイメージもあるので、純粋なエンタメに振り切った成天が取ったのは自分としてはちょっと意外でもある。が、そもそも選考方法が「書店員の投票」なので、テーマとかはあまり関係なかったのかもしれない。

『成瀬は天下を取りに行く』は本当に読みやすい作品である。公式サイトで一話が試し読みできるのでご覧頂ければと思うが、勢いと幸せが溢れている。
だから、社会的なテーマを扱う作品が話題になってきた反動というのもあるのかもしれない。やっぱり、スッキリできる作品も読みたいじゃん。

www.shinchosha.co.jp

大賞の授賞式では、作中で成瀬が着用しているユニフォームを着た著者の宮島さんが登壇していた。
成天の個性を高めている一つの要因は、イラストレーターのざしきわらしさんによる装画、成瀬あかりの人物像だと思う。ここまではっきりと作中人物のイメージが出されている小説って(ラノベとか以外では)あまり見ない気がする。
ざしきわらしさんのイラスト、骨格や髪の毛なんかはリアルに描かれているのだけれど、二次元特有の可愛さもあって、成瀬のキャラクターがめちゃくちゃ表現されている。もうこのイメージ以外に成瀬が想像できない。最初からそこを固めてしまおうという方針はすごくいいなと思う。

そしてこの作品は滋賀県の全面的なバックアップで映像化待ったなしだと思うので、そちらも楽しみ。前にも書いたけれど、長く続いて欲しいシリーズである。