自分は割と、落ち着きがない人間なのかもしれない。
何もしていないとソワソワするからついつい何かを始めてしまうけれど、すぐに飽きてまた別のことに飛びつく。そのパターンを数えきれないほどに繰り返してきた。
そしてブログは、その際たる例なのであった。
はてなブログを使うのは、今回が初めてではない。
というか、自分のブログ遍歴は恐らくはてなから始まっている。
もう15年も前のことになる。さまざまなWebサービスが人口に膾炙しはじめていた当時、小学校の卒業間近という冬のある日、ブログを始めたクラスメイトのことを知った。ネットといえばおもしろフラッシュやニコ動を眺める程度だった自分にとって、「ネット上に何かを載せる」ということはそれまで考えたことのない斬新な行為だった。
ちょうどその頃、ニンテンドーから革新的なゲームハードが発売された。DSiである。
DSiにはブラウザが搭載されていた。このゲームを手にしたことで、初めてネットが自分の手のひらの中に収まってしまったかのような感動を覚えたのだ。
その他の標準搭載ソフトに「うごくメモ帳」というものがあった。簡単にいえばパラパラ漫画アニメーションを作れるソフトなのだが、このうごメモで作ったアニメーションを投稿できるサイトを運営していたのが、はてなだった。
そういう流れがあって、自分も多くのうごメモユーザーの例に漏れずはてなアカウントを作成し、その流れでブログ開設……ということである。同世代にはこの道を通った人も多かったのではないだろうかと想像する。
だが、成長というのは残酷である。
小学生が作ったブログが中学生にとって黒歴史にならないはずもなく、また成長に伴い身につけ始めたセキュリティ意識によって、最初のブログはあっけなく闇に葬られた。
それから本当に色々なものに手を出しては引っ込めるということを繰り返してきた。作ったブログは記憶しているだけでもアメブロ、fc2、tumblr、noteととっ散らかっている。ついでに言うとはてなブログはこれで3回目である。
最近は、もういい加減どこかにまとめようと思いnoteを始めたのだったが、「連載的なものを始めるとそれ以外のことを書きにくくなる」という法則により雑記用のTumblrを始めたものの、ある操作によって執筆途中の記事が全焼するということが2回ありさすがにキレた。
そんなこんなで、またはてなにザクザク書き殴っているわけなのである。
正直、続くとは思っていない。ぶっちゃけもう自分の性質では継続は無理だと諦めている。
何か一本の筋が通った人生というのも分かりやすくていいのかもしれないが、あちこちとっ散らかって、いく先々で壁にぶつかり霧散していくのもまた人生。
気の向くままに、でも黒歴史は作りすぎないように、程よくやっていきである。