別に書くほどじゃないけど…

ツイート以上、フリペ未満の雑文帖

240123雑感

今日は月に2、3回ある究極に起きられない日で、七時半ごろまでお布団にしがみついていた。起きるのが遅れるとその分慌ただしくなるかと思いきや、意外と心の余裕はあって、むしろ下手に時間があるほうがだらけてギリギリになってしまうことも多い。なお今日は遅かった上にダラダラしたのでとても大変だった。だめじゃん。

最近、やたら静かだなと感じる。仕事が暇だからなのか、それとも一月末ってこんな感じだったか。街は動いているし、工事はあちこちでやっているし、受験生たちもそわそわしているのだけれど、それでも何か全体を静かな空気が包み込んでいるような、そんな感じがする。
 一年というリズムを考えてみる。12月でいちおう年が終わるのだけれど、クリスマスと大晦日と正月というイベントがあって、終わったという感じがしない。むしろ新年の賑やかさがおさまってきて、寒さが厳しい二月の真ん中あたりが一番「終わり」にふさわしいのではないか。そこから三寒四温をくぐり抜けて、深く眠っていた生命が復活してゆく。暦なんて所詮人間の都合のいいように作られているだけなので、自然のリズムが感覚的にしっくりくるのは当然なのかもしれない。

夜、部室に寄っていまこれを書いている。人を待っている。もう5分ぐらいで来るかもしれない。人が来たら、この文章は中断する。
書いているときの自分から、人と話すときの自分へと切り替わってゆく。その瞬間がもうすぐやってくるということに、なぜか緊張している。
挨拶をして、さむさむですねーなんて世間話をして、仕事の近況を話して、新しく手元にやってきたおもちゃの話をする。話をしてばっかになってしまいそう。聞いてくれる人がいると、永遠に自分のことばかり話してしまう自分が嫌だ。
 会話のちょうどいいバランスって、どこにあるのだろう。お互いが話を聞いたし聞いてもらったというバランスが取れる場所。人によって聞きたい人もいるし聞いて欲しい人もいると思うので、そこがちょうど良くマッチングすることは、どれぐらいあるのだろう。

今自分の中にあるこの「聞いてほしさ」は、本当に話を聞いて欲しいという気持ちなのだろうか。私を見てほしい、私がここに存在して、あなたの前に立っていることを認めてほしい。そういう気持ちではないだろうか。だから今感じているこの不安は、承認がなされないことへの不安なのではないか。相手に余裕がなかったり、あるいは聞くより聞いて欲しい日だったりしたとき、私は必要以上に傷ついてしまわないだろうか。

まだ人は来ない。今日は来るまでこの内面を見つめてみようと思う。
ドキドキしている。体が丸く縮こまる。知らない人じゃない、むしろ仲がいいほうなのかもしれない人を待っている。それでもこの不安がなくならない。面接前のあのドキドキとちょっと似ている。
知っている、気のおける(と思っている)人だからこそ、何かあって自分が見捨てられるのではないかという気持ちが出てくるのかもしれない。

「こんばんはー!」
「あ、こんばんは……あ、寒いですね。。 あっ、そういえば今日こんなものを持ってて……」

そういう会話がもうすぐなされるのかもしれない。無意味なシミュレーションをしている。ファンヒーターのモワモワと、コンクリ床の冷気と、鳴り響くギターの音色に囲まれながら、キーボードを叩いている。
心の準備はまだできない。準備なんて今までにできたためしがあっただろうか。
深呼吸をする。足を組むのをやめて、地面にしっかりつける。姿勢を安定させたら心も安定してくれるかな、と考える。
その瞬間が怖い。一人の空間が、二人の空間になる、その瞬間に変わる空気のこと。そのために心の防御が必要なのかもしれない。自然に移行できない。
話したい気持ちがあって、会いたい気持ちがあっても、なぜかこの緊張は解けない。
迷惑をかけたくない。鬱陶しいと思われたくない。

あっ、来た。


……結論からいうと、思ったよりバランスの悪い時間にはならなかった。自分から話題を振りすぎた感は強いけれど(相手への上手いバトンの渡し方がわからなさすぎる)、話している最中は不安も感じなかった。
 おそらく最後に読書タイムに突入したことが、この程よい満足感を高めてくれているのだろう。そう考えたとき、なるほど自分は誰かが読書している空間にいることが好きなんだな、と気づいた。相手が誰かと話していたり、スマホを触っているときは、気にしてないようで結構気にしてしまっている。でも本を読んでいる時は、それぞれがそれぞれの世界に没入しつつ、時間と空間を共有することができている気がする。
だからきっと、辛いときでも図書館にはいられたのだと思う。

そんな気づきを得つつ帰路についた。今シーズン一番の強風で、原付のハンドルを取られそうになる。左斜め前に重心をかけつつ若干斜めに進んでようやくまっすぐ進めるという感じだった。明日、雪は降るのだろうか。

ブログにコメントを頂いていた。ありがとうございます。ただ、なぜかブログアプリからコメントが返せない。ログインしてくださいと出てくる。
せっかくの専用アプリなのに難がありすぎて困る。はてなさん、なんとかしてください。